これまでは、Sequenceの再生を2VoiceModeの3アドレス分に割り振っていた=再生できるSequenceは3つまでだったが、今回の拡張で再生数を8 Sequenceまで増やすことになった。
ただし、このまま再生chを追加するとMCUのメモリー使用量が限界を超えてしまうので、1Sequence辺りのStep数を1024に減らし、8ch分のエントリーを可能とした。
RGB LEDの単純なオンオフに拠る順列組み合わせで発色可能な数は消灯を含めた8種類で、Sequencerの項目を増やすには新たな色味の設定が必要となる。 今回はRとGの調合を工夫して中間色を発色させることにした。 追加するパーツは電流制限用の抵抗と電流の逆流防止用のダイオードで、ダイオードには極力順方向電圧が低いものをチョイスしている。
Rは最も効率が良い光源なので、同じ電流を流した場合どうしても輝度が勝ってしまう。 そのため、Rには電流を調整するための抵抗をダイオードとシリーズに配置している。 一方、効率の悪いG/Bはダイオードを2個直列に挿入する方法で電圧を調整した。 また光源によって使用するダイオードを変更して、色味の調整を行っている。
SequencerModeには独自のプリセット項目、「再生スピード」と「波形選択」を新設している。 このうち、「再生スピード」はRGBロータリーエンコーダー下側のArpeggiator/Patternの前にアサインした。 また、VolumeAntennaによって再生スピードのコントロールが開始されるスレッショルドはArpeggiatorよりも若干ではあるが近接域で発動するように調整している。
SequencerModeのエントリーは、RGBロータリーエンコーダー上側の最終項目にアサインしている。 色味はオレンジ。 下のLEDはEditModeを表すヴァイオレット。 こちらもRとBの比率を調整した中間色。
今回の改装では、WaveFormSelectorをEdit可能なアドレスにアサインした時に発色がSkyBlueからVioletに切り替わる機構を追加している。 以前から編集モードのアサインが判り辛かったが、これで混乱なくモードの確認を行えるようになった。
上側のRGBロータリーエンコーダーでは、消灯に色みをアサインしていたChordhEditModeを編集可能なパラメーターを表現するLavenderに変更しているが、輝度の個体差からMagentaになってしまった。 使用しているRGBロータリーエンコーダーは個体差が激しそうなので、事前にLEDの順方向電圧をチェックしたほうが良いだろう。
例の如く、バックパネル裏の配線は混乱の極みな状態だが、今回追加したパーツはRGBロータリーエンコーダーのLEDに直接配線した4芯ケーブル2本とコネクタ、電流制限用の抵抗とダイオードで、ダイオードには2種類のショットキバリアダイオードを選定している。
Rの電流制限に使用する抵抗値は120Ωとしたが、LEDの個体差が激しく発色を事前にチェックする必要があるようだ。
4pinコネクタは丸ピンICソケットを転用している。
今回の改装で部品の追加可能な領域を使い果たした感があるが、今後ハードウエアに関する変更は新しく製作したシステム上で行うことになるだろう。