2017年06月06日

改修したeKoraの録音を行う

eKoraの動作チェックの記録。



Bassは若干音量が下がったが、音質面の問題はなかった。
posted by Yasuski at 22:38| electricKora

Koraの改修

以前製作して放置していた高音弦専用の可動式フレットをフレームに追加した。 

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これは高音側2弦を1音半アップする機構で、補助的に高音域を拡大するもの。

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チタンの短いパイプがフレットとして機能する。 ピボットには自転車のスポークを利用している。

マウント位置はフレームを繋ぐQ/Rの直近で、ノブを回転させると高音弦2本のピッチが1音半アップする。

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次に、取り付けが煩雑だったベース弦用のマグネティックピックアップを、

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フレーム直付に変更した。 

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これで、収納時にピックアップを取り外す必要がなくなって、運用がスマートになる。

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加工時に片方のマグネットを破損する事故が発生してしまったため、左右の磁力に差が出ている可能性がある。 

今回は、組み立て/分解の行程を減らしつつピックアップの取付強度の改善を目指す改造を行ったが、後ほどアンプを繋いでピックアップのレベル差の有無や音質面の影響をチェックしなければならない。

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posted by Yasuski at 05:12| electricKora

2015年09月08日

eKora@弦購入リスト最新版

バラ弦が選択できるStringsByMailにて、Elixirのテフロンコーティング弦を購入した。

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アコギ用巻き弦を採用したことが原因で、低音パートに発生していたパワーの不均衡を解消するため、巻き弦にはニッケルワウンドのエレキ・ギター用を選択している。

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.70はブリッジの規格上導入し得る最大値の弦だったが、それでもテンションが不足気味だ。

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posted by Yasuski at 12:05| electricKora

2015年09月07日

Pelicanケースの内装ウレタンスポンジを加工する

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蓋部分のスポンジに見られる凹み具合から、楽器のストレスはかなり軽減された模様。

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ウレタンの切り抜き加工精度がイマイチ。

木製の治具が必要だったが、手間を嫌って製作を割愛して仕舞った。
posted by Yasuski at 03:45| electricKora

2015年09月01日

PERICAN#1750の導入

Zero製の運搬用アルミケースのクリアランスが心配になってきたので、内容積に余裕のあるPERICAN製ケースを導入することになった。

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容積は全方向でZeroよりも一回り大きく、特に厚みに余裕がある。

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素材はABSプラスティック製だがアルミ以上に重量感があり、可搬性の向上は余り期待ができない。 ケースの重量を意識したのか、上部にはキャリングハンドル、底部にはローラーが付属する。 駅構内や屋内での移動に役立ちそうだが、野外での使用はケース底部が削れる可能性が大きく、使用は控えたほうが良いだろう。

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このケースのラッチは改良されたのか、手元にあるPERICAN系のケースとは構造が異なる。 遊びは殆ど無く、カッチリと閉まって安心だ。 

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これだけ厚みが違うので、収納時のクリアランスが改善されると予想していたが、ウレタンフォームに厚みがあるために、期待した程は余裕を稼げなかった。 それでも、楽器に掛かるストレスは改善されているようだったが、より正確にフィッティングを行うためには、楽器のシルエットに合わせてウレタンフォームを切り出す必要がある。

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posted by Yasuski at 15:23| electricKora

2015年08月22日

FV-1のエフェクト切替え



eKoraに搭載したエフェクトのヴァリエーション。 

左のデジタルスイッチを使ってTremoroから順次モードをチェンジしている。 

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3色カラーLEDでモードを表示したほうが便利かもしれない。

Reverbモードの直前はTestモードなので、エフェクトがキャンセルされて無音になることに注意。 これは、ミュートとしても使える。

右側に設置したVRは、上の3つでエフェクターのコントロールを、下の2つでエフェクトレベル・原音カットを行う。 絞りきった状態でエフェクト最大・原音カットとなる。

原音カット機能を追加したおかげで本来のマルチ・エフェクターとしての機能が発揮できるようになったが、このままではエフェクトのゲインが低くて使い勝手が悪そうだ。 

出来れば+6dBほどエフェクト側のゲインをアップすることが望ましいだろう。
posted by Yasuski at 21:03| electricKora

2015年08月21日

FV-1を使ったエフェクト回路の解析

エレキコラに搭載しているFV-1を使ったエフェクト回路の解析を行った。



自分で作ったものを解析するとはマヌケの限りではあるが、昨日の作業の失敗を考察していく。

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昨日行った変更では、矢印の部分に接続されていたL/Rミックスの信号を、VRに実装されたロータリースイッチで分断している。 

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矢印の抵抗が接続されたOP-AmpはDry/Effectの出力ミックスだが、L/Rミックスから入力されたDry信号が、そのままEffectorの入力に分配されていることを失念していた。

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対処法は簡単で、矢印の部分の線材を分断し、抵抗の方にスイッチの出力を、もう一方のリード線の方にL/Rミックスとスイッチの入力を配線すれば良い。

これで、エフェクト信号だけを出力することが可能になるはずだ。


posted by Yasuski at 15:43| electricKora

2014年10月31日

electricKora@FV-1の実装(其の伍)



FV-1はReverbモードに設定している。 現状がほぼ完成形だが、若干ながら改良の余地がある。

EffectBackにゲインを持たせていないので、この記録がEffectMixがフルの状態だ。 挿入しているLPF分の損失をリカヴァーするには、最低でもあと+6dbはゲインを稼ぐ必要がある。 理想は原音:Effectの比率が1:1なのだが、Reverbに関しては現状でバランスが取れているので実用上問題は無い。

コーラス系のエフェクターとして使用する場合は、さらなるゲインが必須となってくるが、そうするとブレンドされる「原音」の位相差が問題となってくるだろう。
posted by Yasuski at 20:24| electricKora

electricKora@FV-1の実装(其の四)

組立後、電源トラブルで往生するも、eKora専用1212アンプ側のコネクター周りの不具合と判明した。 

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重大な事故がライヴ前に発覚したことは行幸といえるが、ハンダの劣化による断線が原因だったので、他の接合部分のチェックを行ったほうが良いだろう。

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電源周りのリファイン後にReverbの試験を行ったが、ミキサーVRのケースとのクリアランスに問題があったので、これを修正。 ついでに、EMGの信号を受けるプリアンプのゲインの調整を行った。

電源ラインの構成を再検討し、発振が頻発したEMG受けプリアンプ直近に電源入力の配線を直結、同時にOSコンによるデカップリングを実施したところ、発振の兆候はなくなった。

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現在通電試験を行っているところだが、次は改造版Akai簡易サンプラーのノイズ対策を行わなければならない。
posted by Yasuski at 14:51| electricKora

electricKora@FV-1の実装(其の参)

FV-1を搭載したエフェクトボードが完成した。 FV-1関連のパーツは28pinのDIPパッケージサイズのピッチ変換基板を使って、ピギーバックする形でまとめている。 将来的には専用基板を使ったモジュール化を目指したいところ。

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旧来のモノラル・ミックス回路が実装された基板をそのまま転用しているので、裏面はバラックっぽい配線になってしまった。 前段のステレオ・ミックス回路からの出力をそのまま分岐させてFV-1に送り込んでいる。

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VRにLPF用のコンデンサーを付け忘れていた。 FV-1はデジタル機器なので、入出力にLPFの追加が必要なのだ。

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スパゲッティーな部分は、各プリアンプの出力をアンプに割り振りするためのロータリースイッチ周りの配線。 プリアンプからの出力は、ロータリースイッチでステレオ/モノを選択する仕様。 当初用意していた独立出力ポートは、使用頻度が殆ど無いことが判ったので取り払っている。

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posted by Yasuski at 10:12| electricKora

2014年10月30日

electricKora@FV-1の実装(其の弐)

ピッチ変換基板を使って、FV-1をモジュール化した。

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28番pinのオーディオ出力はSOIC側の端子をフローティングさせているので、個別にワイヤーで配線を行っておく。

スペース効率の向上のため、変換基板裏に水晶発振子とコンデンサー類を実装している。

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真ん中のOPAMPはFV-1の出力をミックスする回路。 

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FV-1の仕様書によると、複数のエフェクトを使用しないプリセット、例えばReverbやPitchShiftを選択した場合、出力に原音が追加されない模様。 

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従って、単独でReverb機能を使用する場合はミキサー回路の追加は必須となる。

残る作業はFV-1用3.3Vの電源ICの配線と、各種インターフェイスの取り付けポートの整理だが、疲れたので今日はヤンピにする。
posted by Yasuski at 19:10| electricKora

electricKora@FV-1の実装

FV-1をeKoraのエレキ・コンパートメントに内装する作業の記録。

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今回は、eKoraの内部回路からトーンコントロール基板を取り外し、

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代わりにFV-1を使用したエフェクトボードを実装する。 

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部品の配置を完了していないが、とりあえずクリアランスの確認のためエフェクト基板を仮実装している。

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上側のOPAMPは既に既に実装済みのmonoMixer。 下側のOPAMPでeffectMixを行う。

28pinのDIPパッケージに、X'talやコンデンサー類等の部品をピギーバックさせる予定。


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元基板には、ch#4に出力するためのmono mixierが搭載されていたが、ここにEffectorとそのreturn信号をミックスするstereo mixerを追加している。 

FV-1は秋月電子のSMD-DIPコンバーター基板を使って実装を行ったが、

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14/28番pinが電源端子として固定されているので、これを切り離す作業が必要となる。

14番と28番ピンはフローティングしている。


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変換基板のグランドパターンを利用してGNDへの配線を行うために、事前にシルク印刷を剥がしてハンダメッキを行っておく。

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FV-1は原音が一旦ADされる仕様なので、エフェクトレベルを最大値に設定し、出力と入力から分岐させた原音をミックスする。 ミキサー回路が一段増えることになるが、原音をAD/DAするよりはマシという考え方を採っている。

effectの機能切り替えはRotaryタイプのdigitalSWで行う。 
posted by Yasuski at 09:48| electricKora

2014年10月26日

electricKora@基台の製作が失敗に終わる

2日掛けて製作にトライしたeKora専用基台の製作は強度が足らず、失敗に終わった。

地雷探知機アームの楽器共通規格化は成功しているので、成果はゼロではないが、eKoraを運用する上での問題の解決には至らなかった。 

アームはOpenTheremin等を保持するためのポールとして今後活躍する予定。

eKora用基台の二次案としては、折畳みコンテナが使えそうなので、

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これを2個スタックする形で対応できないか、現物を調達して(箱は幾らでも転用できるので)実効性を検討する予定。

追記:

強度が足りなかったので、別の製品を購入することにした。

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画像の箱馬のように、eKoraの基台として使用するのだが、高さが足りない場合はあと一個購入してスタックすることになる。

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posted by Yasuski at 12:39| electricKora

2014年10月25日

eKora@基台用ポールの製作

懸案だった、地雷探知機用アームの末端の処理を完了した。

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ヒントは、Shureマイクのネジ規格で、これの変換アダプターの寸法が、アーム基部に空けられた孔より微妙に大きいことを発見した。

根拠なしの印象にすぎないが、基部のパーツはゴツイので耐荷重は10kg程度までは行けそうだと判断し、リーマーを使ってアダプターの先端がギリギリ入るサイズに孔を拡張して、アダプターをハンマーで打ち込んでいく。

当初は圧入する予定だったが、期せずしてアダプターがタップと同じ働きをしたようで、強制的にネジ穴を切ることが出来たのがラッキー。

調子に乗ってアダプターのネジが無くなる部分まで打ち込むと、そのまま貫通してしまうので注意すること。 貫通した場合は、潤滑剤を浸透させながらアダプターのネジを外していく。

アダプターのネジ無し部分のクリアランスは丁度3_弱程度なので、ここにシムを挟めば固定は完璧だ。 シムの直径がデカイので、これは例の毒瓦斯探知機のパネルをホールソーで削り抜いて製作することになった。

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一方、コラを固定するアーム先端部の加工だが、予めアームに切ってあるネジの規格がShureのそれと同一っぽいので、基底部と同様にマイク用のパーツを流用すれば簡単に接合が行えそうだ。

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この段階では仮止めでオリジナルのナットを使っているが、クリアランスが短過ぎるのが少々怖い。 

次に、とても辛い思いをして、アームの先端パーツを製作した。

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まず、手元にあるナットの深さが足りないので、代わりになる物を何処かから調達してこなければならないのだが、アームの先端に地雷探知機のセンサーを取り付ける特殊ナットが丁度使えそうな雰囲気である。

ただし、この部分はQ/R部分とネジの部分があって、Q/R側のクリアランスが深すぎてそのままでは使えない。 しかも材質が非常に頑丈なステンレス製なので、回転工具による切削はかなり難しく危険が伴う。

幸い手元にはダイヤモンド扮を蒸着した金ノコのブレードがあったので、コレを使ってQ/R部分をぶった切ることにした。 ナットを万力で固定して手作業でノコを引くこと20分程で切り離すことが出来たが、暫く重いものを持てそうにない程、両手の握力を限界まで酷使することになった。

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ところが、折角ナットを加工してみたものの、一見ピッチが合うと思われたナットに捩じ込んでも、6_程度でロックしてしまう。 そういえば、Thereminの時も同じような事象に悩まされて、最終的にはJISでパイプ側のネジを切り直したのだが、

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後で調べ直したところShureの規格というのはヘンテコで有名らしく、天下の米軍規格と不適合なTheremin側のネジのピッチが非常識だったということになる。

一見して吋サイズのはずが、何故にこのようなヤヤコシイ規格を選んだのか理解に苦しむが、文句ばかり言っているわけにもいかず、ここは適当に部材を改造して不具合を解消するしか無い。

そこで思いついたのは、Shure側のアダプターのネジを5ミリほどの山を残して削ることで、ダイヤモンドルーターを使ってネジ山を潰していく。 この作業によって、画像のようになんとかツライチっぽくアダプターを固定することが出来た。

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コチラの作業も握力が必要で、ほとんど両手指の感覚がなくなってしまったので、L型アングルを固定する作業は安全のため明日に回すことにした。

コラの基底部を支える、円形の木製基台のアームへの挿入方法など、課題はあるが、ひとまずシステムが形になりつつある。

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posted by Yasuski at 16:51| electricKora

electricKora@地雷探知機のエレキコンパートメントの分解

ナム戦世代(後期?)の地雷探知機のアーム側の電装系コンパートメントをバラした。

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ナム戦前期モデル AN/PSR-7 の構造は、アームに取り付けたエレキコンパートメントで完結するスタンドアロン仕様だったのが、

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後期モデル AM/PSS-11 では、アーム側がリモートで、別にショルダータイプの親機を担ぐ形に変更になっている。 

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このエレキコンパートメントはサテライトなので、サイズは小ぶり。 手前のバンドでアームに取り付けられている。

これのノブのネジが完全に固着していて往生したのだが、現状はエレキ系を完全に取り外した側だけになっている。 この部分にエフェクト系のデバイスを組み込めば、スマートな構造になりそうなので、今日はコンパートメント周りの工作を行っていく予定。

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問題はエフェクターのノブの処理で、通常は4つ必要なところを3つに減らす算段をしなければならない。 

あと、エフェクターの仕様が、原音を全く通さない仕組みなのが余りにアレなので、エフェクトのブレンドをMaxの方向に固定した音源を原音とアレンジしたほうが音質上ベターな選択といえる。 その場合、ブレンドされる原音の位相が気になるところではあるが、原音が完全に殺されるよりは余程マシだ。
posted by Yasuski at 07:12| electricKora

2014年10月24日

ElectricKora@「脚」の仮組み

自転車のホイールにスタッド固定用の孔を開け、ゴム足を取り付けてひとまず「脚」が形になった。

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ゴム足は、安定のためにあと2個は追加が必要なので、予め取り付け用の穴を開けておいた。

中心のQ/Rはebayで最近購入した中華製故にクオリティーが低く、結局は手持ちの自転車に装着していた90年代U.S.製の頑丈なものと交換した。 

ここは、自転車の使用条件とは違ったベクトルに荷重がかかる部分なので、オーヴァークオリティーな製品が必要となる。 試しに使ってみたものの、利益を見切った中華製では役不足だった。 

ただ、近年発売されているバイクパーツはこの手の怪しげなクオリティーのものが多く、かといってマトモそうなパーツはそれなりに値が張るのが現実だ。

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この分野でも、例外なく「2極化」が進んでいるということなのだろうが、陳腐化が激しい自転車業界においても一部NOSパーツの価格変動が余り無いことが頷けた次第。
posted by Yasuski at 11:24| electricKora

2014年10月23日

ElectricKora@「脚」の製作

毒瓦斯探知機、AN/PSR-2 のセンサー基台をバラして、eKoraの「脚」を固定するパーツを製作する。

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まずは、耐腐食性のゴムでガチガチに固められたセンサー取り付け部をナイフ等を使って分解した。
超超ジェラルミンの物凄く頑丈な板は、eKoraを支える支持部として最適だ。

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この部分を中心に、自転車のホイールを半分にぶった切った脚を展開する。

アームの設置場所は、中央から手前にオフセットさせる設計で、中央のQ/Rで全体をカシメる。 

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現時点では自転車のホイールを利用した「脚」を完全に固定していないが、位置決め用の孔を開けて、より確実にホールドを行ったほうが良さそうだ。

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脚の先端にはゴム足を配置する。今のところゴム足は4つ用意してあるが、できれば中央寄りの6点で支持を行いたいところ。

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次に部材として徴用した地雷探知機だが、ネジの固着が酷く作業がストップしている。

この素材はベトナム戦後期?辺りから使われている4センサーのものだったが、旧い1センサーのものよりも部品としては使い難い雰囲気だ。

ネジの固着が酷いのも特徴で、アームのエンドとVRのノブに関しては全滅。 アームに関しては炙ってもダメなこともあり、仕方が無いので強力な潤滑剤を発注したが、コレで解決できるかどうかは微妙なところか。

最悪の場合は、スタッドとなる円形の部材をエンドにネジ止めする事になるが、出来ればこのようなヤヤコシイ事態は避けたいところだ。

ちなみに、ショルダーに担ぐタイプでスペースに余裕がある地雷探知機のエレキ部品用コンパートメントは、Thereminの筐体として転用出来るかもしれない。 アームの末端に行う処理は、その辺りの互換性を考えて設計したほうが良さそうだ。
posted by Yasuski at 14:34| electricKora

2014年10月13日

electricKora@専用Looperの製作。

元素材はAkai製のコレ。

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が、こう化けた。

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例のごとく、Horose製6pin規格の音声コネクターに入出力を変更している。

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eKora専用アンプの付属品扱いなので、Looperへ送る信号は、音声コネクター4・5・6pinの信号(4番はモノ、5・6番はステレオ扱い)をミックスしている。 現時点では対応していないが、出来れば原音をカットする方向で、改造を進めるべきだろう。

昔、mixiの日記にも書いていたが、とにかく回路にノイズが多い。 今どきのデジタル機器で、ここまでシュワシュワいっているのは珍しいレベルだ。 F特とのトレードオフの結果なのかもしれないが、クロック漏れが気になるレベルで、変な高調波が発生している。移設先のシールドケースはアルマイト仕上げの影響でグランド電位の確保が難しく、塗装を剥がす手当が必要だ。

OP-AMPは幅広タイプの4558を使っているが、ランクがDではなさそうなのが結構な数投入されている。 少なくともヘッドアンプからOPA2314等のローノイズなものに変更していきたい。

他のパーツを見ても超絶安い部品のオンパレードで、特に林立しているケミコンが表面実装パーツの中で浮きまくっている。タンタルを使わないのはポリシーなどではなく、コスト圧縮を目論んでいるのだろう。 オーディオ・マニア視点の「オカルトレベルの話」ではなく、これらを交換するだけで相当なレベルで音質の改善が行えそうだが、

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まずは欠品でしかたなくデッチ上げている表示系LEDの手当を早急に行いたいところ。
posted by Yasuski at 06:49| electricKora

2014年10月09日

ElectricKora@ヘッドアンプ交換後、初の試運転を行う

ギター用のバッファーアンプを転用したプリアンプの性能がイマイチだったので、

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新たに専用アンプを組み立てた。

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今日は、ヘッドアンプの交換を行った後に放置していたeKoraの初めての試運転を行った。

ピエゾのチューンがマダマダだが、もし単独使用を望むのであれば低域を増強する方法を考えたほうが良いだろう。 現時点では下がスカスカだが、その分エフェクト的な使い方ができるので、暫くの間はこの回路設定で運用することにした。

今日は、チューニング・システムの新たな用法を発見出来たが、次のライヴに使用する予定がなかったこの楽器を使いたくなってしまった。



追記:

低音弦を拾うEMG-81のフローティング用に、弦巻バネの追加を行った。

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これで、ピックアップの距離を個別にチューン出来るので、巻弦のパワー不足に起因した出力バランスの悪さの改善を行うことができた。 

弦巻バネは、「怪談スイッチ」の予備部品からの転用品。 「なぜこの手法を今の今まで思いつかなかったのか?」 が最大の謎。
posted by Yasuski at 22:15| electricKora

2014年06月06日

製作した3世代のeKora用PitchBenderUnitを比較する

第一世代は、単純なカンティレバータイプの増設フレットという趣で、

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当初はチタンパイプを加工したものを使用する予定だった。 これをRev.0とする。

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フレット2本分を実装して半音階ずつベンドを行える意欲的な設計で、復元力に自転車のステンレススポークを使用したトーションバーを使用し、木製ハンドルを使ってオペレートする予定だった。 楽器に実装して試験を行ってみたものの満足のいく結果を得ることが出来ず、残念ながらこの設計案はボツとなった。 

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次に考案したのはマルチリンク型のフレット機構で、フレット全面に等圧にトルクが掛けられる設計だったが、リンク部分のパーツにはトルクに耐える強度が必要となる。 結局、この部分の部品を選定出来ず、実際にプロトタイプを製作するには至らなかった。

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パイプ型のベンダー機構は高音側の動作に関しては問題がなさそうだったので、最高音弦専用の追加フレットを試作している。

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暫くの間試験的に運用してみたものの、

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扱いが難しく、この機構も最終的にはボツとなった。

次に製作したのは、木製パーツに接着したカマボコ型のフレットを使ったPitchBendUnitでこれをRev.1とする。

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1ヶ月ほど運用して判明したことは、支点に近い高音側と同じトルクを低音側で稼ぐことが出来ない構造上の問題で、高トルクが必要な低音弦側でオペレートすることが難しい。

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カンティレバータイプのPitchBenderが弦に与えるトルクを単純化するとこのような図式となるが、、、

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弦をフレットで押さえるRev.1の構造は作用点=力点となるため、ギターの弦を指で押さえるよりも、大きな力が必要となる。

其処で考えたのが、図のような構造のPitchBenderで

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回転によって、作用点と力点をほぼ同時に発生させることで、トルクの問題を解決できるはずだ。 この方式の場合、回転軸の設定が難しくなるが、図に示すピローボールジョイントを使用することによって設置の自由度を向上させることが出来た。

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実際の構造は、弦を挟んだ2本のチタンパイプの両端をφ18程度のアルミ製の円盤で固定し、円盤の中点に設置したピローボールジョイントで固定するものである。

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下は、動作原理をモデリングした画像で、

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回転によって2本のパイプに弦が接触し、フレットの役割を果たしていることが解る。

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図のようにパイプの位置をオフセットさせて、メカニカルノイズを軽減している。

実際にパーツを組み上げて実験した結果、パイプ2本の構造では必要な強度が得られない事が判った。

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画像は、高音側の部分だが、捩り方向のトルクが予想外に大きく、最終的にはパイプの接合部分が破綻することが判明した。 試行錯誤の結果、更にパイプを2本追加して補強を行うことになった。

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ガイド用のパイプにはハンドルを取り付けてある。

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第二世代PitchBenderの画像。 

残念ながら強度不足の問題を解決することが出来ず、部品の選定から見直す形で、第三世代の製作を行うことになった。

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構造材の見直しによる接合部の強化が功を奏し、捩り強度をアップしつつガイドパイプを1本減らすことに成功している。

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posted by Yasuski at 10:03| electricKora