2012年10月26日

Replacing the neoprene surface of Continuum Fingerboard

Continuum Fingerboard のNeoprene製PlayingSurfaceが経年変化でチビてしまったので、HakenAudioから新しいものを送ってもらった。

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Neoprene製シートの表面は、鍵盤の位置がレーザーエッチングが施された手の込んだタイプから、シンプルなシルクスクリーン印刷に変更されていた。 演奏面には凹凸があって黒鍵に当たる部分が僅かに盛り上がっているため、指先の触感で12音階のピッチを認識できる。

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分解にあたっては、マイクロトーナル鍵盤のアルミ棒を押さえるためのウエイトを必ず用意すること。コレがないと、隣接するアルニコ磁石の反発力でパーツが四散することになる。

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アルミ棒の両端に取付けられたアルニコ磁石の磁界を基板上のホール素子で読み取り、Y・Z軸の位置情報をセンシングする仕組み。アルミ棒は、平行に配置されたSILのヘッダー端子に装着する。端子には、アルミ棒をフローティングするための小さなバネが一つ置きにセットされている。

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今回は注油のためにアルミ棒を一個ずつ取り除いていくが、その過程で飛び散ってしまいがちなバネの管理に注意すること。 基板上にバネが取り残されていた場合、通電時のショート事故に繋がってしまう。

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アルミ棒が腐食している場合は、組立前にモリブデンオイル等で棒の表面を研磨しておく。油性分がNeopreneに影響を与える可能性があるので、拭き取りの確認を忘れずに。

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アルミ棒を全部取り外した図。 基板上へのバネの飛散を確認すること。

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センサー上のガイドテープに粘性が生じている場合は、電工テープでマスキングを行なっておく。

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バネの動きをスムーズにするため、PTFE製の潤滑剤を端子に滴下する。 最後にウエス等でオイルを引き延ばしつつ、余分な油分を拭き取っておくこと。

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組み立て初めは小サイズのウエイトでアルミ棒を固定する。長さの異なる治具を用意しておいたほうが良いだろう。

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予め、端子一つ置きにバネを装着しておくと、作業が捗る。

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ウエイトが軽いと完全な固定が出来ないので、ある程度の重さが必要。

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アルミ棒にNeoprene素材を被せて固定具を徐々に取り除いていく。アルミ棒を完全に覆ったあと、Neoprene素材の両端を釘でシャシーに固定する。 Neopreneは伸縮素材なため、この位置の調整がなかなか難しい。
 
次に、長方形の金属製カバーの内側上下にNeoprene固定用のテープを貼っておく。このテープは接着面がないタイプで、素材自体が持つ粘度によってPlayingSurfaceを固定する。

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シャシー4隅にある取り付けネジの締め付けトルクに注意すること。



アセンブリー終了後、演奏状態で確認を行ったが、何かがおかしい。手前側のセンサーの一番高いDあたりが動作不良を起こしているようだ。

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ということで、再度分解を行おうとしたところ、Neoprene固定用テープの影響でPlayingSurfaceが一気に剥離し、アルミ棒が飛散するという事故が発生した。

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再組み立て時に、アルミ棒を一つおきにセットしてみたところ、作業効率のアップが認められた。



再組立後にContinuumMonitorを使ってセンサーをチェックしてみたところ、やはり Highest"D"辺りのセンサーに不具合が生じているようだ。

ということで、HakenAudioにトラブルを報告しておいた。
posted by Yasuski at 01:17| Comment(0) | AudioElectronics
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