フロントパネルから飛び出しているヒゲっぽい配線は、リファレンスオシレータのアウトプットをオシロスコープでチェックするための工夫だが、
ダミーの接続フィードは温度変化に対するオフセット調整器を兼ねている。 オシレータの発振周波数を調整した後も接続を外さず筐体内にケーブルを這わせることになるだろう。
今回扱う素材は、AN/PRC-6のバックパネル。

オーディオ(緑)とMCU(赤)基板。 未実装な部品を残しているが、とりあえず「赤基板」はオシレータの周波数チェックを行う目的で筐体に仮実装している。
今回の改装では、レベル調整回路とバイアス変更スイッチを全て時定数をもたせたFETによるディスクリート回路に転換する一方、余ったMaximのアナログスイッチICはレベル変換用のデバイスとして使用する。
スイッチの駆動パターンは、単純な組み合わせに設定する予定。
ポップノイズを防止するために導入を行うディスクリート版FETスイッチをピッチ変換基盤に組んでいる。
PchなJ-FETは正電圧入力でオフになる仕様だ。

基盤の配線を進めているが、、、
結線に工夫が必要。
FETスイッチのアドオンパーツを基板の裏面に貼り付ける。 配線の取り回しの影響を可能な限り避けるために、バイアスラインに太い線を使っている。 茶色の線はFETのゲートに接続する。
追記:
オシレータのチューニングを行っていたが、周波数の合わせ込みが難しく、殊の外手間取ってしまった。

高hfeなMPQ6100Aは、発振周波数が400kHz台でも減衰が発生せず、余裕でゲインを稼げている。

その代わり、調整になると変化がピーキーで、10pF台の変更が周波数の設定に大きく作用する。

可変周波数のレンジが狭くなった結果、調整はクリティカルになってくる。

これは、「経時変化が心配になる」ということでもある。

出来れば、発振周波数を300kHz以下に設定したほうが良い感触があるので、実際にプログラムを走らせながら様子を見ることになりそう。