2023年02月04日

LaVoixski@AN/PRC-6に部品の実装を開始する

まずは、オシレータを組み込んで、調整を行っていく。

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フロントパネルから飛び出しているヒゲっぽい配線は、リファレンスオシレータのアウトプットをオシロスコープでチェックするための工夫だが、

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ダミーの接続フィードは温度変化に対するオフセット調整器を兼ねている。 オシレータの発振周波数を調整した後も接続を外さず筐体内にケーブルを這わせることになるだろう。

今回扱う素材は、AN/PRC-6のバックパネル。

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オーディオ(緑)とMCU(赤)基板。 未実装な部品を残しているが、とりあえず「赤基板」はオシレータの周波数チェックを行う目的で筐体に仮実装している。

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今回の改装では、レベル調整回路とバイアス変更スイッチを全て時定数をもたせたFETによるディスクリート回路に転換する一方、余ったMaximのアナログスイッチICはレベル変換用のデバイスとして使用する。

スイッチの駆動パターンは、単純な組み合わせに設定する予定。

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ポップノイズを防止するために導入を行うディスクリート版FETスイッチをピッチ変換基盤に組んでいる。

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PchなJ-FETは正電圧入力でオフになる仕様だ。

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基盤の配線を進めているが、、、

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結線に工夫が必要。

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FETスイッチのアドオンパーツを基板の裏面に貼り付ける。 配線の取り回しの影響を可能な限り避けるために、バイアスラインに太い線を使っている。 茶色の線はFETのゲートに接続する。

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追記:

オシレータのチューニングを行っていたが、周波数の合わせ込みが難しく、殊の外手間取ってしまった。

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高hfeなMPQ6100Aは、発振周波数が400kHz台でも減衰が発生せず、余裕でゲインを稼げている。

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その代わり、調整になると変化がピーキーで、10pF台の変更が周波数の設定に大きく作用する。

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可変周波数のレンジが狭くなった結果、調整はクリティカルになってくる。

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これは、「経時変化が心配になる」ということでもある。

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出来れば、発振周波数を300kHz以下に設定したほうが良い感触があるので、実際にプログラムを走らせながら様子を見ることになりそう。
posted by Yasuski at 00:26| LaVoixski