2021年12月30日

LaVoixski@LowerKnobの空きアドレスにパラメータを配置する

LowerKonbの空きチャンネル(未だ存在していたことに我ながら驚く)に、LPFのモジュレーション系パラメータを配置した。

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本来割り振っていたパラメータSequenceSpeedには、Sequencerの頁を選択した時に機能が切り替わる。また、ChordEditの編集モード時には「オシレータのピッチ設定」にパラメータの操作が割り振られる。

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LFO1のSpeed/Depthのパラメータを切り替える選択は、Exciterの頁で設定した結果が反映されるという、かなり「スパゲッティな仕様」だが、今回は表の階層に制御系を回すことを優先した。

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posted by Yasuski at 11:20| LaVoixski

2021年12月29日

LaVoixski@AutoFadeにフリーズ機能を実装する

AutoFadeModeがTopSwitch(シーケンスの開始、及びシーンメモリーのリコールを行う)と連動しない仕様が不自然なので、とりあえずはスイッチとの連携を行って、Fadeレベルを任意の段階で固定できるようにコードを書き換えたところ、今度はフリーズ中にパラメータの操作が一切受け付けられない仕様に不便を感じることになった。

そこで、3クリックでAutoFadeのみをフリーズできるように回路を再構築したのだが、、、

Screen Shot 2021-12-29 at 18.33.40.png

試験運用を続けるうちに明らかになってきた問題は、やはり「3クリック」という動作それ自体の難易度が高いことで、パソコンの感覚でカチカチとやった場合、大概は失敗して「フリーズ・モード」が起動しない。 また、適正な間隔で3クリックを行ったとしても、今度はステイタスの確定に時間が掛かってしまうために、結果として希望する出力レベルに固定するためのタイミングがとても測り難いことが判明している。 



この仕様というかクセにはなかなか慣れることが出来ないのだが、どうやらボタンの設定ではこの問題から逃げられそうにないところが悩ましい。
posted by Yasuski at 19:36| LaVoixski

LaVoixski@演算子%を&に転換する

演算子 % を使って取り扱うデータの帯域を制限していた部分を、& に書き換えることで計算処理のスピードアップを図った。 

Screen Shot 2021-12-29 at 1.10.14.png

参考画像では、比較のために計算の先頭に配した % を残している。

これは古い記事だが、%→&の転換により、計算に要する時間が激減するようだ。

変更後に、なんとなく動作に余裕が出たような気がするものの、最近の賢いコンパイラが勝手に再解釈を行った結果、既に最適解を出していた可能性もある。



が、明らかに変わったのは描画のクオリティーで、高い周波数の波形がより正確にトレースされるようになった。

描画処理は音声処理の「余り時間」に割振っているので、余裕が出た分だけエラーの発生が抑えられているのだろう。





posted by Yasuski at 15:49| LaVoixski

2021年12月28日

LaVoixski@Volume表示系LEDの機能を整理する

AutoFadeを発動する際の表示機能として筐体トップに配置するスイッチに内装されたにLEDを点滅させていたのだが、同じLEDの点滅速度を操作するPitchCaptureを同時に発動させた時の視認性が予想外に悪い。 

そういえば、AutoFade作動時には目玉に仕込んだVolumeレベルの閾値と連動させたLEDが稼働しないことを思い出したので、AutoFadeの表示をこちらの点滅に変更することにした。

Screen Shot 2021-12-28 at 18.06.04.png

いまのところ問題はなさそうだが、長周期の点滅が長すぎるようにも思われるので、Arpeggiatorのクロックに近い速度に調整した方がよいかもしれない。
posted by Yasuski at 19:05| LaVoixski

LaVoixski@Chebyshev変換システムにリニアなWavetableを導入する

Chebyshev変換をおこなうためのデータアレイをそのまま波形に変換する場合、12bitx12bitのリニアに変化する鋸波を記録したWavetableを入力するとよいのだが、現行のシステムには音楽的な響きが好ましくないという判断からデータの登録を行っていなかった。

リニアな鋸波の生成それ自体は単純な作業で、オンラインでも実行が可能だ。

鋸波の再登録は、ファイル単体で行うことにした。

Screen Shot 2021-12-28 at 14.08.42.png

実際にファイルを生成してみると、始点と終点が回帰しない鋸波は実用性に乏しいことが判った。

Screen Shot 2021-12-27 at 14.59.19.png

理想的なソースは先端を丸めた三角波だが、単純な三角波の場合でもエッジが急峻になることを除けば、実用は可能だ。

映像は、リニアに増加する12bit幅のデータを使って変換を行う例。



この例ではVCFによる変調を掛けることで、生成された波形のエッジを殺している。

次の映像では、VCFを使わず波形のエッジを加工しない状態を記録した。



後半は入力するソースをスイッチしているが、サイン波や三角波との相性の良さが判る。
posted by Yasuski at 18:07| LaVoixski

LaVoixski@シーンメモリのバグに対処する

スパゲッティ状態になっていたLPFの制御系をリファインした。

自分が設計した筈のメモリ周りの運用メソッドを失念していたために、メモリ・バッファの扱いや表示系を含めたパラメータのアクセスに混乱が生じていたのだが、、、

Screen Shot 2021-12-28 at 0.54.39.png

無意識にバッファ用の変数をリサーヴしていたにも関わらず、何故かその存在を忘れていた。 プログラム改変後のローカル・メモリは、なんとか4K以上を確保出来ている。

この部分がmicroSDから読み取ったデータをプールする場所で、

Screen Shot 2021-12-28 at 0.58.40.png

Button4を押す毎に、プリセットデータがパラメータ群に上書きされる仕組みだ。

変数が複数のファイル上に偏在していた結果、予想以上にファイルを書換えることになった。 これは手間が掛かる作業なのだが、以前の5万行な環境とは比較にならないレベルで確認の効率が上がった。 

Screen Shot 2021-12-28 at 1.03.38.png

次は、未使用の変数をリストアップして削除するタームに入る予定。

追記:

昨日、プログラムの改修前は1時間に一度再起動が掛かっていたMCUにAM1時から継続して通電行っているが、いまのところ不具合が発生する様子はなく、安定した動作を継続していた。

その後、メモリー機能の動作を確認した結果、記憶はされるものの、パラメータの現状にそれが反映されない現象が発覚した。

Screen Shot 2021-12-28 at 13.04.36.png

トラブルの原因は、書き込み後の数値をバッファに返す際の宛先を間違えていたためで、これを修正した結果、正常な動作を確認できた。
posted by Yasuski at 13:05| LaVoixski

2021年12月27日

LaVoixski@autoFadeMode発動時の点滅表示について

autoFadeModeを起動時にChronoによって規定時間500msで点滅させていたLEDの表示を、VCAを制御するLFOの周期と同期させる形に変更した。

Screen Shot 2021-12-27 at 6.27.33.png

コードの構造は、音声出力のレベルを操作するWavetableの読み出しアドレスにbitReadを掛けた結果によって、LEDの点滅を制御している。

ボタンのダブルクリックでPitchValueのキャプチャを行った場合の表示は、bitReadを行う桁を下げて、点滅速度を倍にすることで表現している。

LEDの点滅速度が極端に長/短周期の場合に視認性の問題が発生する可能性があるものの、直観的にテンポを理解できるところが便利だ。

posted by Yasuski at 07:24| LaVoixski

LaVoixski@鋸波にChebyshev変換を行う。

リニアではない鋸波にチェビシェフ変換を掛けた波形を示す。



ピックアップしたオリジナルの波形が変換カーヴをなぞっていることが判るが、原音に含まれる倍音成分はほぼ悪い方向にしか働かない場合が多い。参照するデータとしては一直線な波形(これはこれで不自然の産物ではある)が理想で、これがあればそのものズバリな出音を予想できる。 出来れば0から4095まで直線的に数値が変化する完全にリニアな波形を用意すべきだろう。
posted by Yasuski at 00:22| LaVoixski

2021年12月26日

LaVoixski@VoiceModeにVCFのシーンメモリを組み込む

独立したLPFの設定を、2/3/4/5/Chord/Sequenceの各ヴォイスモードに行うことが可能になった。

Screen Shot 2021-12-26 at 19.40.57.png

ExciterModeの項目末尾に追加したパラメータは、dacOutThree/Fourに対するLPFのモジュレーションモードの切り替え、メイン出力への切り替え、各グループで使用するLFOの波形の選択の3点で、パラメータの制御をupperEncoder、機能・チャンネルの選択をlowerEncoderに連携している。

再生バンクが8ch存在するSequencerModeのパラメータは、RAMの容量がギリなことから「グローバル設定」のみに妥協している。



SDカードに設定を記録する機能の動作に怪しいところがあって、用法で解決出来る問題なのかどうか追試を行なう必要がある。

なんとか年内にハードウエアを含めた完成型に持込むつもりだったが、予定の貫徹が少々厳しくなってきた。

posted by Yasuski at 19:43| LaVoixski

2021年12月25日

LaVoixski@Arduinoの最新IDEの挙動が怪しい件

出力にBrownNoiseを選択した場合に、画像に示すような妙なスパイクノイズが混入していることが判明して、元ファイルを書き直そうと作業を行うも、どうやっても結果が反映されない。 原因は、まさかのIDEが「コピペ出来ない病」に罹患していたことで、それに気付かず数時間を無駄にしてしまった。

出力のスパイクは、Volumeをミニマムにした時に露見するのだが、

Screen Shot 2021-12-25 at 1.41.43.png

ヴォリュームを絞った状態にも関わらず、スパイクのピークが2V近くまで振り切る形で発生している状況が非常に怪しい。 

Screen Shot 2021-12-25 at 1.01.39.png

経験上、このトラブルのパターンはCSVデータのアドレスが足りていない雰囲気なので、試しに1アドレスだけデータを付け加えてみるが、症状は改善しない。 他に考えられるトラブルの原因は、閾値付近の不連続面をDacHandlerが検知し損ねたことによるスパイクの発生なので、閾値に設定している2048周辺の数値を均してみたが、これも全く効果を確認できない。

ノイズ波形には概念上の起点と終点が存在しないので、ファイル上でノイズが発生している場所を特定するために、周期性を持つ波形と同時に超低周波で再生を行ってみる方法を思いつき、極低周波を同期再生してみたところ、どうやらアドレスの末端あたりにポイントがあるようだ。

Screen Shot 2021-12-25 at 1.47.09.png

修正が全く効かない状況には「別のトラブル」が発生している可能性が考えられることから、検証のためにSDカードの波形データのグループを直接書き換えるスケッチを使って別の波形を書き込んでみると、案の定書き換えが行われていないことが判明した。

IDEの挙動が怪しいので、特定の波形のみを書き換えるためのスケッチを新調してサイン波を書き込んだところ、ようやくデータの上書きを確認できた。

次に、このスケッチを使用して、ノイズ波形を書き込もうとコピペを試みるも、何故かコピペが行われない。 これでIDEの不調が確定、アプリの再起動後にデータをアップロードして波形データの書き換えを確認できた。

Screen Shot 2021-12-25 at 3.08.16.png

新しく作ったツールでBrownNoiseの修正済のデータを上書きしてノイズの発生をようやく抑えることが出来たのだが、



修正版のIDEは余り信用が出来ない雰囲気で、今後の作業にも影響が出るかもしれない。
posted by Yasuski at 03:13| LaVoixski

2021年12月23日

LaVoixski@Modulator(LFOその他)の構成を整理する

LaVoixskiは、ソフトウエアによって構築された VCO * 5 / VCF * 4 / VCA * 17 / EG * 3+ といった変則的な構成の楽器で、それらの要素を操作するためのLFOが4系統装備されている。

最初に実装したLFOは、出力にAM変調を掛ける目的でArpeggiatorを駆動するクロックを利用して信号を生成している。 ステイトがON/OFFオンリーなクロックの矩形波をそのままAM変調に用いるには無理があるので、波形のエッジをEMAフィルタを使って鈍らせることでスムーズなエンヴェロープに加工している。

LFO_CLK.png

一方、VolumeAntennaからの入力に代わって、出力レベルを周期的に増減するAutoFadeモードには、Wavetableを使って音声データのヴォリュームを直接乗算する方式のLFOを採用している。

AutoFade.png

目玉LEDの点灯と連動するSequencerの起動は、 VolumeAntennaのValue に設定した閾値により決定される。

LED_Vol.png

閾値の設定は、この他 ChromaticMode の起動ポイントや、

THCH1_2.png

LFOの起動ポイント、

THAR.png

PitchBendModeの起動ポイントを設けている。

THAR2.png

LFOとPitchBendは、MSBの値で機能の切り分けを行っている。

Bend_DIR.png

LPFを駆動するLFOの波形は8種類のWavetableから選択が可能で、

Screen Shot 2021-12-23 at 3.27.21.png

フィルタリングを行う周波数のカットオフは、EMA の値によって決定される。

LPF1_2ModReadout.png

LPFは、ch1/2 と ch3/4 の2バンクを設定している。

LPF3_4ModReadout.png

フィルタリングは、それぞれの音声チャンネル個別で行っているが、制御系はバンク毎にまとめてある。

LPF1_2.png

サブチャンネル扱いのch3/4の制御系は、後に追加した PhaseShifter の制御系と共用することになった。

LPF3_4.png

chromaSWのパラメータ "debounce2" では、トリガー発動後に ChromaticMode が継続される時間を設定する。 6秒以上の設定を行うと、状態が "HOLD" に固定される。

ChromaSW.png

chromaSW の条件判定によって、PitchValue を半音階に再設定するサブルーチン chromaticTune が起動する。

ChromaticTune.png

Arpeggiatorには、microSD に格納されたプリセットパターンによって Envelope をコントロールするモードがアドレス#17から#20までリザーヴされている。

ENV_Chopper.png

LPFの動作を記録した映像を示す。





各エフェクトモードのパラメータは、波形表示エリアの上下に表示している。

Screen Shot 2021-12-24 at 1.18.04.png

現時点ではAutoFadeや位相反転モード等の起動スイッチを、トップと目玉・2箇所に配分しているが、ダブル/トリプルクリックの難易度が高く、専用のスイッチを追加することを検討中。

Screen Shot 2021-12-24 at 16.32.19.png
posted by Yasuski at 10:31| LaVoixski

ラップトップの音声入力がご臨終になる。

製作中の楽器から出力している右側の音声が歪み始めて、すわ処理能力のキャパがオーヴァーしてしまったのか?と焦らされたのだが、何故か左チャンネルの音声が健在で、試しにオーディオラインを入れ替えてみると、同様の歪が右側のスピーカーから発生した。 これは、ラップトップの入力端子側に問題があるようだ。

IMG_20211223_004111393.jpg

音が歪む現象は、現在使用しているMacbookPro17吋(2011y)では初めての経験だが、同時期に生産された15吋では既に体験済で、この年次のハードウエア固有のトラブルと思われる。

試しにOSを旧い方に乗り換えても症状は治らず、ハードの不具合がほぼ確定した。

仕方がないので、猫部屋に放置していた10年選手のUSBオーディオ・インターフェイスを発掘してこれを接続したのだが、ドライバの捜索よりも配線材の捜索に手間がかかる始末で、作業に2時間も費やされることになった。

その後、USBオーディオ・インターフェイスが無事接続できたので、テストを兼ねてLPFにSawtoothのLFOを掛ける実験を記録した。



LFOをこのような形で使う例は珍しいと思うのだが、各種波形を仕込んだWavetableを直接参照できるのがこのシステムの「強み」だろう。

ラップトップの音質を気にしながらガッツリと歪ませた音のサンプルを記録するのは如何にも間抜けなので、追加でクリアなトーンのデモ演奏を記録しておいた。



このシステムのLFOには波形を生成する手法が2つあって、最初に実装していたのはクロックをEMAで鈍らせた波形を直接使う仕組みで、これにはメモリーの消費を抑える目的があった。 今回導入したM7からは、内装するメモリーに余裕があるお陰で、直接Wavetableを読み出すことが出来るようになった。 当然、データから波形を参照する方式のほうがスマートなのだが、クロックを鈍らせる方式には独特の味があり、2つの波形生成方式を平行して運用することにした。
posted by Yasuski at 01:17| LaVoixski

2021年12月22日

LaVoixski@LFOの波形選択機能を組み込んだ

IMG_20211222_195826634.jpg

ラインアップした波形はExpSin など8種類。

Screen Shot 2021-12-22 at 17.59.21.png

選択した波形で、LFOをドライヴする。

Screen Shot 2021-12-22 at 17.59.39.png

パラメータのアサインは、ExciterMode/mode7 の8番目に行っている。

Screen Shot 2021-12-22 at 18.04.53.png

IMG_20211222_194840700.jpg

LFOによるAM変調の波形を記録した。

posted by Yasuski at 18:08| LaVoixski

LaVoixski@Output3/4専用のLPFを実装する

チェビシェフ変換したCh.3の波形はその構造上高域が暴れることが多く、LPFが有効に作用する音源と言えるが、そのペア出力となるCh.4側も、オシレーター単体から出力されたピュアな波形がアサインされている故に、こちらも適度に波形のエッジを鈍らせた方が聞きやすい音色になる場合がある。

つまり、これらの信号ラインには本線とは関係なくLPFの使用が必要な場合が想定される。 専用のパラメータを設けた方がなにかと便利そうだ。

Screen Shot 2021-12-22 at 2.41.47.png

パラメータのアサインは、ExciterMode (UpperKnob) の最後尾、"case 7" に行った。 トップスイッチのトリプルクリックでModulationのモードに入る。 パラメータの設定共々、メインのLPFと動作は共通している。

Screen Shot 2021-12-22 at 2.17.56.png

LEDのカラーはPINKで、波形表示エリアのトップにLPFの値が表示される。

Screen Shot 2021-12-22 at 2.35.10.png

今回更新したファイルは以下の通り。

Screen Shot 2021-12-22 at 2.59.16.png

追記:  プッシュボタンを使ったパラメータへのアクセスは難易度が高く、ロータリーエンコーダに機能を割り振ることになった。
posted by Yasuski at 03:15| LaVoixski

2021年12月21日

LaVoixski@LPFにモジュレーションを掛ける

LPFにモジュレーションを掛けるため、新たに専用のLFOによる制御機構を実装した。

Screen Shot 2021-12-21 at 14.06.53.png

パラメータはLPFのFrequencyを設定するノブの裏側のレイヤーに設置する。トップスイッチをトリプルクリックでモジュレーションがアクティヴェイトされ、ノブのアサインがRateControlに切り替わる。

Screen Shot 2021-12-21 at 14.19.20.png

当初は、MuteModeにノブをアサインしていたが、非常に使い難かったために、この案は即却下となった。

パラメータの表示は、LCDの波形表示エリアの上方で行っている。 

Screen Shot 2021-12-21 at 14.05.25.png

左がFilterのDepthで、右がLFOのRate。 Depthでは、波形の鈍り具合を調整する。 Modulationがアクティヴェイトされると、ノブのアクセスはRateに切替えられる。 Depthの表示はLFOの掛かり具合を監視するモードとなり、ノブからは直接アクセスすることが出来なくなる。

最初の映像は、トップスイッチ長押しで起動する”AutoFade”による「自走モード」でヴォリューム•コントロールが行なわれている状態に、同期を外した形でLPFに変調を掛けた場合。



次の映像は、ヴォリューム・アンテナ側のGPT入力に、ダミーパルスを入力した状態で、LPFにゆっくりとした変調を掛けた場合で、



特に後者は、和音に対する効果がよく現れている。



Sawtooth等の倍音成分が豊かな音源に有効なことが判る映像。

ついでに、3/4chの出力回路にもLPFを追加した。



単音のシェイプを加工するためにLPFは必須とも言えるが、その目的から専用のパラメータを準備した方がよいかもしれない。
posted by Yasuski at 15:45| LaVoixski

2021年12月20日

LaVoixski@LPFの実装を行う

LPFの実装を試行錯誤する過程で、単音モード時に発生する位相の乱れが発覚した。



この状態は、立ち上げ時の波形観察では発見されることがなく、Arpeggiatorや2voiceMode時にサブノートをチューニングした時に発生する事象で、Wavetableを読み出すOffset値にズレが生じることが原因だ。

Screen Shot 2021-12-20 at 23.58.16.png

これは、意図せずに発生した誤謬の産物で一種のバグではあるが、

Screen Shot 2021-12-21 at 2.05.35.png

ランダムなフィルター効果が得られる利点があり、なにか上手い落とし所を見つけられたら良いのだが、、、。

一方、本題のLPFは、このコードの応用で、波形のエッジを丸める効能がある。

Screen Shot 2021-12-21 at 9.06.16.png

Screen Shot 2021-12-21 at 0.06.27.png

実際の音はこんな感じになった。



パラメータの設定は、Threshold設定ノブのNormalポジションで行う。

Screen Shot 2021-12-20 at 17.37.46.png

閾値は0.99から0.01で、実効域は0.5以下となっている。



LPFにはモジュレーションを掛けたくなるのが人情で、

Screen Shot 2021-12-20 at 23.50.49.png

試行錯誤を繰り返した結果、制御信号はこのような形で生成することになった。

LFOの波形は、音声用のWavetableから引いているが、アドレスを増幅度にフィッティングする際に、今回はステップ数にあたる 0.00024414062 を乗算して、0〜1にスケーリングしている。 スピードが遅くなるが、mapを使う手もあり、実効スケールが半端な場合はそちらのほうが後々の調整が楽かもしれない。



現状、LPFのモジュレーションのRateは、ArpeggiatorのSpeedの1/4倍速に仮設定している。



ゆくゆくは、Rateの倍率を変化させるパラメータを追加したいところだが、UIの設置場所が悩み処だ。



追記:

「予期せぬ波形の乱れ」は精神衛生上よろしくないので、目玉ワンクリックでリセットが掛かるように、イニシャライズのパートを改装した。

Screen Shot 2021-12-21 at 2.05.35.png

パソコンのモニター程度ではあまり判らない変化だが、高性能なモニターでは明らかな差が出る内容なので、リセット機能が必須と判断した。
posted by Yasuski at 23:13| LaVoixski

2021年12月19日

LaVoixski@JPEGDECが修正される

JPEGの描画面積を抑える為に、サイズを縦方向に圧縮した画像のオフセット値をy軸に設定すると、、、

Screen Shot 2021-12-19 at 12.34.49.png

MUTEモードの呼出時に描画を失敗した上に、再度SetUpルーティン内に設定している描画ステップに戻って、同じく描画の失敗を繰り返す、、、という妙なバグのループに陥る現象は、JPEGDECライブラリにその原因があった模様。

ライブラリの更新により問題は解決された。

https://github.com/bitbank2/JPEGDEC

多分、M7への対応をミスっていたものと想像しているが、これでやっとMUTE画面の描画時に発生していたチラツキを抑えることが出来た。
posted by Yasuski at 14:22| LaVoixski

2021年12月18日

LaVoixski@TransitionのPhaseをシフトする

TransitionModeで出力のenvelopeをコントロールするWaveformは2048stepで、

Screen Shot 2021-12-18 at 12.39.59.png

オシレータからの出力5波を、MasterVolumeの値によってクロスフェードさせる機能を持つ。

Screen Shot 2021-12-18 at 12.43.11.png

オシレータ毎に配備されたVCAを駆動するWavetableの読み出しポイントは、追加のオフセット値を操作して、PeakTopの間隔を調整することができる。

映像は、TransitionModeの制御信号にオフセットを掛けた例。



オシレータにはそれぞれ異なる波形のWavetableをアサインし、前半はWide、後半はNarrowにPeakShapeを切り替えている。

変化量は大凡256stepをLFOの周期毎に加算しているが、ピークの位置が徐々に変移していく。

次の映像では、出力波形の変化を判り易くするために、システムに印加するオシレータの発振を50Hz以下の周波数に固定した例を示す。

Screen Shot 2021-12-18 at 17.54.43.png

映像では煩いプロットを外している。



パラメータの操作は、Offset を初期値 0 / モードを Narrow にセット、LFOによる出力が一巡した後に、モードを Narrow→Wide に切り替え、 次のタームでは Offset を 512 に増やし、モードを Wide→Narrow に切り替える、、、といった順番で、Offset 2048 まで行っている。

出力回路には、この後OpAmpに印加したバイアス電圧を操作する「クリッパー」が追加される。
posted by Yasuski at 12:55| LaVoixski

LaVoixski@TransitionのPeakWidthを切替える

前半はNarrowを選択、後半はWideにTransitionのPeakWidthを変更している。



NarrowModeでは、より分離された形で配置されたオシレータの切り替えが行われる。

Transitionの波形選択画面でNarrowModeを選択した場合の表示。

IMG_0385.JPG

WideModeはこのように表示される。 何れのデータも概念上のもので、LCD上に描画を行うためのダミー。

IMG_0384.JPG

Octaveで作成されたWavetableをプロットした画像。 実際にはこのデータが使用される。

expSineWaveform.JPG

posted by Yasuski at 11:08| LaVoixski

LaVoixski@PitchBend / LFO / Chromatic 各モードのパラメータを表示する

状態が掴み難い PitchBend / LFO / Chromatic 各モードのパラメータを、LCDに表示することにした。

IMG_20211218_022855904.jpg

視認性は今ひとつだが無いよりは遥かにマシ。 これで、調整が楽になった。

Screen Shot 2021-12-18 at 2.02.29.png

posted by Yasuski at 02:39| LaVoixski