LaVoixskiは、ソフトウエアによって構築された VCO * 5 / VCF * 4 / VCA * 17 / EG * 3+ といった変則的な構成の楽器で、それらの要素を操作するためのLFOが4系統装備されている。
最初に実装したLFOは、出力にAM変調を掛ける目的でArpeggiatorを駆動するクロックを利用して信号を生成している。 ステイトがON/OFFオンリーなクロックの矩形波をそのままAM変調に用いるには無理があるので、波形のエッジをEMAフィルタを使って鈍らせることでスムーズなエンヴェロープに加工している。

一方、VolumeAntennaからの入力に代わって、出力レベルを周期的に増減するAutoFadeモードには、Wavetableを使って音声データのヴォリュームを直接乗算する方式のLFOを採用している。

目玉LEDの点灯と連動するSequencerの起動は、 VolumeAntennaのValue に設定した閾値により決定される。

閾値の設定は、この他 ChromaticMode の起動ポイントや、

LFOの起動ポイント、

PitchBendModeの起動ポイントを設けている。

LFOとPitchBendは、MSBの値で機能の切り分けを行っている。

LPFを駆動するLFOの波形は8種類のWavetableから選択が可能で、

フィルタリングを行う周波数のカットオフは、EMA の値によって決定される。

LPFは、ch1/2 と ch3/4 の2バンクを設定している。

フィルタリングは、それぞれの音声チャンネル個別で行っているが、制御系はバンク毎にまとめてある。

サブチャンネル扱いのch3/4の制御系は、後に追加した PhaseShifter の制御系と共用することになった。

chromaSWのパラメータ "debounce2" では、トリガー発動後に ChromaticMode が継続される時間を設定する。 6秒以上の設定を行うと、状態が "HOLD" に固定される。

chromaSW の条件判定によって、PitchValue を半音階に再設定するサブルーチン chromaticTune が起動する。

Arpeggiatorには、microSD に格納されたプリセットパターンによって Envelope をコントロールするモードがアドレス#17から#20までリザーヴされている。

LPFの動作を記録した映像を示す。
各エフェクトモードのパラメータは、波形表示エリアの上下に表示している。

現時点ではAutoFadeや位相反転モード等の起動スイッチを、トップと目玉・2箇所に配分しているが、ダブル/トリプルクリックの難易度が高く、専用のスイッチを追加することを検討中。
posted by Yasuski at 10:31|
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