
ID-292サイズの基板にマウントしたFPGAにファームウエアを書き込んだ。

この基板はadat出力の実験に使用することになりそうだ。
VolumeAnt側のあと5mmが収まらない。

アンテナを切らずにケースを加工すべきか。
adat出力に完全対応するには、FPGAを大容量なものに乗り換える必要があるのだが、チップの選択が可能なIDEはWin10でしか動かない。 が、とりあえず基板上で端子から信号を取り出せるように、細工を施しておいた。

PWM対応のポートを取り違えていたので、LEDにアサインしていたD38をD36に修正している。 同時に、レベルシフター経由でadatEncoderをドライヴする予定だった端子をスワップした。
搭載するMCUが異なるT3.6とT4.1ではPWMに対応するPinの配列が変化する。 MCUによって対応するPinの修正が可能な設計を行うことに留意しなければならない。
PWMでRGBrotaryEncoderのLEDを直結でドライヴする場合に、ClickEncoderのタクトスイッチはActiveHighとなる。

つまり、ActiveLowに設定していたスイッチの極性を反転させなければならない。 ID-292系の基板は、回路の簡素化を推進しているために、この条件に合致する。

インバーターを介してLEDをドライヴする従来型の回路ではスイッチの状態が論理反転するために、極性の問題は発生しない。

逆に、LEDのドライヴ時にも極性が反転するのでPWMのDutyCycleを操作する必要がある。
Type_ID-292基板プロジェクトにおける現時点の目標は、可能な限りフルスペックに近い形に回路をまとめ直すことで、その絶対条件が汎用オーディオDACへの対応だ。

謎の故障が頻発するその原因を特定できないままに開発を進めている現状から、このプロジェクトが純粋な「道楽」と化しつつあることを危惧すべきなのだろうが、基板製作のコストが送料込みで3k/10pcs程度ということを考えると、まあそれもアリなのではないかな、、、とも思う。

2層基板の限界に挑戦している感があるが、4層だと物凄く配置&配線が楽になる上に、音質も向上する。 それがなかなか出来ないのは初期投資の大きさに原因があるのだが、一方で、コストをケチる選択肢もあって、その場合には技術的な資産の継承が難しいことが最大のネックとなっている。

基板を改装する過程で、adat運用を前提にした場合に発生する端子配列の不具合をフィックスしている。
AL1201は3.3V規格のLogic信号を受け取ることが出来るが、AL1401は5V規格なので、安定した通信を保証するにはレベルシフターを信号ラインに追加する必要がある。
問題は後付けしたUSER0/1のターミナルで、これらの端子にはレベルシフトを行っておらず、デバイスを追加することになった。
あと、OLEDディスプレイを使用する場合に、FPGAに接続している D27 が、SCK1 出力として使用できなくなる問題が発覚した。 こちらは、暫定処置としてFPGAの配線を途中で切って別端子に機能を付け替えて対応しているが、最新版の基板ではD27からD29にポートを変更する手当を施した。
基板をガーバーファイルに変換する過程でドリルの位置がズレる問題が発生する場合は、アウトプット・デバイスを確認すること。
5/5追記:
FusionはDrillファイルの出力にExcellonを指定しているということで、Gerber出力で受け付けられなかったファイルが2件報告された。 この件で、Mac版の7.1のCAM Processorにバグがあると確定、Win版の7.5で再出力したところ、問題は発生しなかった。

フリー版のEagleからGerberFilesを出力してそれを再読込する方法を試してもよいが、電源系だけKiCADで再配線を行うのはハードルが高そうだ。

そのKiKADがメチャクチャに遣い難いのだが、慣れの問題では無さそうな気がする。 ちなみに、Eagleは最初から遣い易く、ストレスを感じずにすんなりと作業を行うことが出来た。
数年間放置していたVeryFirstEditionな旧型機のバックパネルを製作した。

ID-292型の基板に対応するにはキャビティーの容量を増やす必要があり、試行錯誤の結果、Hammondのキャストケースを水平方向にスライスして体裁を整えた。

アンテナの信号ラインの取り回しが難しく、これから折衷案を試していくことになる。

アンテナのガイシに使うGFRPを裁断した。

18mmの尺で1本のGFRP棒から6個分の材を切り出せる。 中心にアンテナ用の6/7mm径の孔を空けなければならないのだが、通常のドリルを使用した場合、刃が抜ける側にどうしてもバリが出てしまう。 今回は切削面が綺麗に仕上がるダイヤモンド刃のルータービットを発注しているので、それらの到着を待って作業を開始する。
木製のアンテナ台座にねじ込むSMA端子の中継端末を製作している。

これは、古い設計の筐体に規格の違うボードを突っ込むことによって生じている弊害をクリアするための処置なのだが、木製台座という厄介な仕様をカヴァーするためには、専用のパーツを製作するしかない。
自製するのはパネルマウント方式のジャックで、本体側の端子を1.8mm径の真鍮パイプで延長したものの周囲をテフロン製のインシュレーターで絶縁し、インシュレーターを包んだ銅箔部分を端子の外周(グランド電位)にハンダ付けで固定する構造とした。
ここに、アングルの付いたSMA、もしくはSMBコネクターのケーブルの末端をハンダ付けで接続する。
本体側のバックパネルに端子を設ける余裕が殆ど無い状況に対応するために知恵を絞った結果がこれなのだが、古い資産を活かすための無駄な努力ではある。