今回は、オシレーターのLにリードタイプのものを使用している。 VariCapを直接調整するためのVR接続端子の追加を忘れないこと。
こちらは、V3基板/Teensy3.6用の基板。
これは、ベーシック仕様の基板。 緑基板から、Teensy3.5/3.6が共用できるようになった。 DCインレットとミニフォン端子の実装を忘れないこと。
この基盤には、基本形となる12bit出力限定のプログラムを準備している。 出力は、MCUからの2chと、V3基板側からの1chの合計3chとなる。
クロックソースをV3基板から受けた場合、オーディオクロックは8MHzを分周した31.25kHz。 それに合わせて、LPFの定数は低めに設定した。 テルミンの楽器としての性格を考えると、LPFは今よりも更に低めに周波数を設定したほうが良いかもしれない。
以上がオプション無しの素の状態。
Teensy3.6にID-292版の修正済のファームウエアを書き込んだところ、機能切り替えスイッチの極性が逆に設定されていることが発覚、コレをさらに修正することになった。
ID-292ではTeensyを損壊する事故(既に3基潰した)が多発しているので、実装前に保護対策を練る必要がある。
V3基板対応ボードに通電したところ、端子の設定ミスなどが発覚して修正を行った。 また、起動時のピポパ音は出力されるものの、アンテナのセンシングが全く行われない。
最初に発覚した失敗は、BUT端子がプログラムのミスで別のポートに割り振られていたことで、これはソフトウエア側の改修で難なく修正することが出来た。
次に、発振の確認と端子の電圧を測定してみたところ、DACにデータを送れずチューニングが行えない情況が判明した。 原因はSwitch機構内で条件分岐が上手く働かず、ロータリーエンコーダのデータが更新されないことにあったが、これはTeensy3.5では問題なく動いていた部分で、機種依存のバグが発生している可能性がある。
その後、この不具合をプログラムのキャリブレーションモードにロータリーエンコーダを実装することで解決しているが、ノーマルモードとの切り替えの可否は未確認。
エンコーダーの稼働確認後にDACを駆動して発振周波数の調整を行ったが、再起動後にセットアップ時にデータを送っているにも係わらず、何故か起動時のセットアップルーチン内でDACにデータが伝送されない問題が発覚する。 MCUの機種依存で不具合が出ているところが怪しく、IDEのバグが疑われるが「サブルーチン化せず、関連する処理は全部ローカルに記述」することで、問題を回避できるかもしれない。
